技術者に必要な態度とは

技術者に必要な態度は二つあると思う。
「技術の透過性」とは、お客様には使っている技術を意識させないこと。技術の制限をサービスの制限に対する言い訳として使わないこと。もちろん、技術には制限もあるし、向き不向きもある。例えばRuby言語やRailsフレームワークではかえって難しくなる要件もあるだろう。しかし、好きな技術だからこそ、研究し、勉強して、お客さまに「さすがだね」といわれるレベルまでもっていく。ひとりひとりが、こんな気持ちで行動するチームならそうそうプロジェクトは失敗しない。
まあ、これは当たり前のことだけど、実はこのような態度で仕事ができるようになるには、そうとう技術にこだわる必要があると思う。そして、その情熱をお客さまには隠す奥ゆかしさも大事、というかカッコイイと思う。(仲間内にはどんどんアピール!)
そしてもう一つ。
プロジェクトには、技術リスクをつぶすためのフェーズや活動が必要な場合が多い。技術リスクとは、要は「やったことない技術(やその組み合わせ)を使う」場合だ。そんなことは当たり前だと思われるかもしれないが、この活動で意識しなくちゃいけないのは、代替策を準備することだ。ターゲットとする技術を調査しつつ、確実に動くリスクの低い代替策にも気を配っておきたい。
そして、いざというときには、あっさりとこだわりを捨てて代替策に切り替える決断も必要だ。
こだわりと情熱を持つこと、そしてそれをあっさりと捨てること。この二つの態度を発揮し、主体的にお客さまに提供できるようになりたい。