SIerが必要としてるのは業務にも興味を持てるプログラマ

「業務知識の必要性」は、田舎の中小SIerに勤める私にとっても興味深いテーマです。

確かに金融は業務知識がないと歯が立たない。でも、自分の経験した限りでは、それ以外の業務は、案件が始まってから勉強しても十分間に合います。

私も若いころは金融系の受託開発に携わりましたが、正直業務知識は身についてません。先輩にいろいろと教わったりもしたのですが、頭に入ってきませんでした。ちょうど、私の苦手な数学の問題を解いているときの苦痛感というよりは、無力感ですね。頭のまんなかあたりにもやがかかっていて、なにも入ってこない感じでした。*1
今では随分とその苦手意識は改善されましたが、やはり業務に強い人にはかなわないなぁ、という思いはあります。「才能」ってあるんじゃないかと考えてしまうことすら。
ただ、それでも今心がけているのは、業務知識を完璧に身につけようとする前に、業務(&リアルな世の中の仕組み)に興味を持とうとすることです。アーキテクチャを設計しプログラムを書くのは楽しいですが、それとの相似形として、世の中の設計(仕組み)を把握し、場合によってはそれを業務の改善という形で実現する面白みを感じられる。私はそんな最強のプログラマを育てたいです。

*1:ちなみに、初めて業務で書いたCプログラムは「デュレーション算出関数」でした。