4月22日のAgile Japan 2009で話します

アジャイルが日本に紹介されてから幾年。そして現在、その価値を享受しているお客様や開発現場はまだそれほど多くありません。
誤解を恐れず言えば、XPなどのアジャイルプロセス自体は単なる「やり方」です。しかし、その単なるやり方が、企業や組織の持つ「文化」との摩擦を引き起こしてしまう。アジャイルアジャイルであるために持つそのエクストリームな特徴が敵を作ってしまう。
しかし本来目指すべきは、既存の文化という敵を打ちのめすことではなく、それぞれの組織が持つ文化に溶け込むことで、中から変えていくこと。その結果、ソフトウェア開発スタイルと開発現場の環境をより良くなればいい。組織は壁ではなく、開発者は卵ではない。
私は、以下で平鍋さんが仰る「なるべくアジャイルという言葉を使わずに」、ってのはそういうことだと考えます。そろそろ、名ではなく実を取る時期に来ています。そして、そのためにはより多くの「人」を巻き込まないといけない。

私は、日本のソフトウェア開発スタイルを変えたい、と本気でと思っていて、そのために、なるべく、アジャイル、という言葉を使わずに、日本の管理職に響くよう、「人」を中心に巻き込みたい。ウォーターフォールとの対立構造を持ち込まずに、すっと、納得できるような論を築きたいと思っています。

私は今まで、XPなどのアジャイルプロセスを全面的に採用したことはありませんし、自分をアジャイルな開発者だと思ったことはありません。しかし、今、自分はアジャイルな管理職であると自称できます。私の管理スタイルは「アジャイル的」です。つまり、技術的な細かいところは脇に置いたとしても、「プロセスやツールよりも人と人との交流」を重視していることだけは間違いない。
具体的には、人に注目したチームビルディングや場づくりを自分なりに工夫・改良しながらチームで続けています。さらに最近は、組織全体を巻き込んでいきいきした現場を作りたいと行動を開始しました。イベント当日はこのあたりのお話しを詳しくしようと考えています。


最後になりましたが、今回のイベントのユニークなところは「ペア割引」があるところです。3月10日までに申し込んでいただければ、早期割引も効いて、一人当たり3,750円で参加いただけます。是非、上司やお客様、先輩や後輩を巻き込んでください!