制御の世界

私は業務システムの開発を中心にキャリアを積んできました。UNIXでのクラサバからVisualBasic、WebではJavaが多かったです。アーキテクチャや業務内容に多少の違いはあれ、いずれもソフトウェアだけで完結する世界でした。
この「業務の世界」にすっかり慣れ親しんだ自分にとって、組込み、特に制御の世界はまったくの未知数の分野です。ソフトウェアは制御にとって道具に過ぎず、「実際に動くモノの挙動」に心血を注ぐ世界だと雰囲気ではわかっているつもりですが、具体的にどのような仕事が必要で、何が課題になっているのか、もっと具体的に理解する必要があると感じています。

そんなとき、次の連載を読むことで随分理解が助けられました。

体験! MBD&MDDによる組み込みシステム開発(4)制御の世界のモデルベース開発とは?

※ちなみに記事中にも触れられているPID制御については、こちらを併せて読むとさらに面白いです。

制御モデルとはつまり業務知識そのもので、モデルベース開発をすることで、業務知識をそのまま動くソフトに変えることができる。これが組込み制御系の世界では実際に起きていることです。
業務系・ビジネス系ではなかなかこうはいかないことは肌身で分かっています。ただ、制御の世界から何かヒントが得られるかもしれません。普段とは違う刺激を求める業務系のソフト開発者の方にもお勧めできる内容です。ご一読ください。