議事録で鍛えられた思い出

議事録のエントリに想定外のブックマークを頂きびっくりしております。なんというか、ありがとうございます。
別に目新しいことを書いてるつもりはありませんし、フォーマットなどは私のオリジナルですらありません。実のところはある仕事を通じて身に付けたやり方なのです。

仕事はハードで体重が一割減るくらい苦労しましたが、結局成果はあがらずいろんな方にご迷惑おかけしました。しかし個人的には、「目的を意識して主体的に課題を見つけ行動することが仕事の本質である」ということが腹に落ちた意義深いプロジェクトでもあります。あの仕事がなかったら今の自分はないな、と本気で思ってるくらい。

その過程で重要というか象徴的な役割を果たしたのが議事録でした。目的意識が足りない、結論が不明瞭、課題が見えないなどと書きなおしを何度も命じられ、仕上げるのに1日かけたこともあります。正直、苦痛でした。でも、どんなに苦労しても議事録は成果物じゃないんですよね。だから時間をかけすぎては駄目。極論言えば議事録書くことは仕事じゃない。

このように「たかが議事録」なのですが、ちゃんと書けるように苦労と工夫を重ねていると、「会議に参加する目的・課題意識を持つこと」や「自分の役割だけでなく、プロジェクトの全体状況を俯瞰して把握すること」、「文章は読む人の立場になって書くこと」など、社会人に必要な意識とスキルは着実に向上していきます。

私は議事録を書くことを通じて、お客様から鍛えていただきました。そんな思いがあるから、今でも若い人を鍛えるに議事録を書かせるのが効果的だと考えていて、いろいろ口出しというかフィードバックをしたくなるのです。