地方でのアジャイル開発ビジネス

先日札幌の吉田学園さんで講演する機会をいただき、札幌のIT企業経営者・管理者の方々と交流することができました。ありがとうございます(資料公開します)。

資料は「アジャイルとは」から始まっていますが、参加されていた方はアジャイルについてある程度の前提知識をお持ちでしたので、実際には「地方でアジャイル開発をビジネスにするってどうよ?」的なお話を、福井でリモートアジャイル開発をしている立場からさせていただきました。

資料中に引用しているレポートが古く、日本におけるアジャイルの浸透具合は欧米に比べまだまだ感満載となっていますが、今は相当状況が変わったという実感があります。

何より、アジャイル開発を必要としている会社が増えています。投資欲も引き続き強く、大都市圏でのエンジニア確保の難しさからリモート開発へのニーズは高まっています(クラウドを前提とした開発では、リモートであることの不便さはほとんどなく、お客様から「リモートだからダメ」とのご指摘はありません)。

また、アジャイル開発を実施するうえで我々が問題に感じてきたのは、「アジャイル違い」というか、単に安く早くする手段でのみアジャイル開発を求められる方々への対応ですが、最近は仕事を選べる状況になってきていると感じます。受託における発注者側の理解と学びも深まり、「POとしてどうふるまうと開発が成功するか」を意識されている方が増えている印象です。

今後は、ウォーターフォールで開発してきた製品やサービスを、アジャイルチームによる開発に移行するというニーズがさらに増えそうです。これは簡単なことではありませんが、お客様の理解・協力の下でチームが主体的な改善を続けることで達成できます。ごく簡単ですが、公開した資料でも事例紹介しているので参考になれば幸いです。

 

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