議事録ドリブン会議

おお、ぼく以外にも議事録ドリブン会議を提唱している人がいる。
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20338401,00.htm?ref=rss

鈴木氏は「会議とは、“議事録”を共同で作成する作業」と再定義し、参加者全員で議事録を完成させることを会議の手法としたシステムの開発を思いつく。この『議事録ドリブン』の会議手法を実現するため、Sargasso XMでは効率的に議事録を作成するための機能が実装されている。

なるほどなぁ。会議中に議事録を書き上げてしまうのね。だから会議が終わった瞬間に議事録が完成している、っと。
基本的な問題意識やコンセプトは私版議事録ドリブン会議と同じだ。ちょっと自著から引用しよう。

次に、議事録をより積極的に活用する、「議事録ドリブンな会議」というテクニックを紹介しましょう。ちなみに、「ドリブン」(driven)とは「○○で駆動する」といった意味です。「議事録ドリブンな会議」は、議事録を中心にした会議運営術といった意味になります。
さて、ここまでの説明でお気づきかとは思いますが、「目的/課題/アクション」の軸に沿った議事録を書くのは、実は簡単ではありません。かなり真剣に書く必要があります。
これはなぜでしょう? 逆説的な言い方をすれば、それは会議自体がこの軸に沿っていないからです。実際問題、目的のよくわからない会議が開催されることすらあります。このような会議なら、自分は関係ないやと放っておいても良いですが、あなたのプロジェクトに影響を与える会議ではそうもいきません。
そこで、議事録を通じて、会議自体を「目的/課題/アクション」の軸に沿ったものにしようというのが、このテクニックの狙いです。

Sargasso XM では、ツール(ネットサービス)を使って「議事録ドリブン」を実現してしまおうという狙い。ただ、ぼくは「議事録ドリブン」とは進め方をあらわす表現として捉えているので、ここには違いがあるが。

早速試用してみたが、エディタの使い勝手が良く(そうとうサクサクした使い勝手にはこだわったと感じる)、TODO管理との連携というアイディアもいい感じだと思うし、議事録を閉じる(=会議が終了する)直後にメールにて議事録が送付されるスピード感は気持ちよい。あとは、既存のトラッキングツール(mantisなど)と連携できたら面白いなぁ。
使いどころとしては、Sargasso XMが想定している通り、開発チーム内の定例的な会議には向いていると感じた。あと、社内の委員会活動などにも使えると思う。どちらかといえば、ホーム&アウェイでいうと「ホーム」会議向けであり、改善意欲の高いチームの生産性をさらに高める使い方が向くと思う。
課題としては、「アウェイ」会議への対応だろう。お客さまを含めた社外を巻き込んだ会議で採用するには、お客さまの心理的敷居を下げるちょっとした工夫が必要かもしれない。