不動心 by 松井秀喜

不動心 (新潮新書)

不動心 (新潮新書)

実にぼくらがイメージする松井選手らしい内容。だからなのか、以下のフレーズが印象に残った。

コーヒーを飲んでいて、松井秀喜って何なんだろうと思うときもあります。実際のところ、本当の松井秀喜とうのが何なのか、自分でもよく分かってないんです。自分でも色々な側面があると思っています。松井秀喜でいることで、自分の感情のままに動けないこともたくさんある。

きっと色々悩むことも多いんだろうな。でも、それ以上に好きな野球を極めもっと上手になりたい、チームの勝利の貢献したい。という思いが伝わってくる。
ぼくも一応プロの職業人である。プロであるからには、もっと上手になりたいし、成功したい。だからこそ、全く違う世界の人である松井選手からも大いに学びたい。
ふんふん、とうなずきながら読み切れてしまう。特別強烈に印象が残ったり、ひっかかりがあるわけでもない。でも、この本を読んで「ありきたりの内容」という感想だけで終わらせてしまっては寂しいと思う。
松井秀喜とは本を通じてしか接することができないけど、普段「何か学ぶところはないか」という視点で人と接することができるかどうか。すっごく重要なことだと思う。