「リーダー本」発売1周年を迎えて

2007年3月24日は、「プロジェクトを成功させる現場リーダーの技術」が発売されてからちょうど1周年になります。

プロジェクトを成功させる 現場リーダーの「技術」

プロジェクトを成功させる 現場リーダーの「技術」

あれから早1年。オブジェクト倶楽部のイベントや、エンジニア仲間との飲み会で、「本、読みましたよ。」との声をいただきました。中には気に入ってくださり2冊買われた方も。本当にありがたいことです。何冊売れたかはっきりとは知りませんが、何千人かの方が私の考えに目を通してくださったということであり、これは実にすごいことです。
内容に関して、意外なことに私の周りには「正直は割に合う」の原則を気に入ってくださる方が多いのです。あの本で唯一の引用(新渡戸稲造の武士道)があるセクションなので印象に残ったのでしょうか。それとも、徳である「正直さ」を、「策」と結び付けてしまうある意味割り切り感と合理性がエンジニアには受けるのかもしれません。

アングロ・サクソン民族の高い商業道徳に対する私の偽らない敬意をもって、私はその根拠をたずねたことがあった。するとその答えは、正直は割に合う。すなわち「正直は最善の策」である、というものであった。

今は現場リーダーだけでなく、プロジェクトマネージャでありますし、管理職にもなりました。いわゆる「上司」なのです。なので、正直さ・誠実さに対する考え方を始め、今目を通すといろいろと思うところもありますが、自分の仕事のスタンスはあのころと基本的に変わっていません。今はいろいろと悩み、新しい経験を積み、理想のプロマネ・上司を目指している最中です。考えがまとまったら、いつかまた執筆にチャレンジするつもりです。

最後に、全ての読者の皆さんと、編集の百瀬さんを始め出版に関わった全ての人に感謝しつつ、このエントリを締めさせていただきます。