TRICHODE1.1RCクイックレビュー

JUDEときたら次はTRICHODEだ、今回は最新版である1.1RC版を簡単にレビューしよう。TRICHODEは要はタスク管理ツールなんだけどコンセプトがユニーク。まずはコンセプト(&用語)を理解するところから始めよう。
リリースとイテレーション、フィーチャー、ストーリーとタスクといった概念をまず把握すると良い。これらは、アジャイルプロセスで良く利用される用語なのだけど、TRICHODEではそれぞれの意味合いをきちんと定義して使っている。一つのイテレーションには複数のタスクが含まれ、一つのリリースは複数のイテレーションから構成される。まあ、構造的にはこのように綺麗にまとまっているが、まずはタスクを「かんばん」に貼り付けるところからスタートだ。

かんばん

↑TRICHODEのメイン機能は「かんばん」で、これはプロジェクトファシリテーションの必須テクニックである「ソフトウエアかんばん」をソフトウエア化したもの。アナログであることを重視するツールをデジタル化しているわけで、ある意味ホワイトボードメタファをデスクトップに逆輸入している。

タスクの貼り付けは直感的にできるが、以外に便利なのはExcelからの「インポート」だろう。TIPSページにもあるが、クリップボードから一括でタスクカードを作成することができる。
使い方は簡単、いつも使っているExcelで作ったタスク一覧から行を複数選択、Ctrl+C(コピー)して、TRICHODEのかんばん上でF5キーを押すだけ。これでまとめてタスクを作成できる。※ちなみに何故作成がF5キーなのかはわからない。Ctrl+Vではダメだ。

タスク一覧

↑また、タスクは一覧としても表示・編集することができ、プロマネとしてはなんとなく心落ち着いてしまう。RC版ではマウスでクリックしないと項目の編集ができなくて辛い。是非「標準の」F2キーによる編集開始をサポートして欲しいところだ。
ここで実績を入力し、Ctrl+S(保存)すると、バーンダウンチャートが更新され、作業の進み具合が「見える化」される。

最後に面白い機能として、「マウスジェスチャー」が追加された。前々からアナログさの実現がブレイクの鍵だと思っていたが、なるほどこの手があったかと関心した。まだ実験的な機能であり、具体的にどのように活用すると面白いかはわからないけど、こういうタンジブルな取り組みはTRICHODEらしくて面白い。

開発チームの皆さん、これからも知恵を絞ってより使いやすい機能を提供してください!