初めてのプラモデリング

子供に初めてプラモデルを作らせてみて気が付いた大事なことがあります。

道具の正しい使い方を教えること

まず、ニッパーを使ってランナーからパーツを綺麗に切り離すところからちゃんと教えてあげると良いです。部品にはニッパーの背中をあてること、バリはきれいにはずすこと。(最近のプラモデルは接着剤・塗料不要なので、あまり道具はいりません)

説明書の読み方を教えること

説明書の読み方も知らないので、ちゃんとステップ毎に進めていくことを教えてあげます。最初は一緒に読み進めてると、だんだんと自分で読めるようになってきます。

出来上がりのイメージを持ちながら組み立てさせること

説明書やパッケージには出来上がりのイメージが写真や絵で載っていて、それの正しい見方を説明します。プラモデルというのは、小さな部品を組み立てて、大きな部品を作り、最後に大きな部品を組み立てて完成させる流れとなりますが、途中段階の「大きな部品」の出来上がりイメージを掴ませるには、説明書の絵をちゃんと見る力が必要です。説明書どおりの角度で手に持たせ組み立てさせると良いです。

あまり手伝いすぎないこと

上手にできないからといって、あまり手伝いすぎてはいけません。腕力が必要など、どうしても子供には難しい部分だけ手を出しましょう。その結果、多少できばえが悪くなっても全然構いません。途中途中、褒めながら見守りましょう。

モデラーになる子、ならない子

子供はまず説明書どおりに組み立てて、説明書を疑うことをしません。そして経験を積んでくると、説明書の情報だけでは物足りなくなり、自分のアイディアで改造・改良を始めます。ぼくも子供のころに経験がありますが、要は人とはちょっと違うカッコイイプラモデルが作りたかったのです。そして、カッコイイプラモデルを作れる大人は憧れの的でした。良くマネをしたものです。(HobbyJapanとか読んでました。)
ちなみにぼくはガンプラ世代で、1stのモビルスーツは全部作り、100分の1ドムを三つ持っていたくらいのマニアでした。ガンプラ以外には、戦艦(何隻大和を作ったか!)、モデルガンなど、色々作ってました。まあ、当時の男の子は多少なりとも経験してるんですがね。でも、本当にプラモデルが好きな子とそうでない子の分かれ目は、この「カッコイイ」に対する執着心にあります。プラモデルを作る興味を失った子でも、いつか「説明書を書く人」になったり、「プラモデルを会社の社長」になることに喜びを見出す子もいるでしょうし、それはそれでいいんです。

興味とチャレンジ

たった今息子は作り終え、自分でほとんど完成させたことを大いに喜んでます。ぼくの子供が今後もプラモデルを作り続けるかどうかは分かりませんが、なんにせよまず最初にチャレンジさせてみないことには始まりません。ぼくの場合、普段から「プラモデルは楽しいよ。」「お父さんも子供のころ夢中だった。」なんという話をしてました。そして、たまたま子ども会のビンゴ大会の商品で、自分でプラモデルを選んできたのです。きっかけはなんであれ、子供が自分で選んだことは大事にしてあげたいものです。