Rails,Seasar,銀の弾丸

なんであれ手法というものは、↓のライフサイクルの洗礼を受けます。

「発見する、適用して成功する、成功したことがしれわたる、はずみがついて出版する、初めは(少し変更して)真似をする、新しもの好きの人たちによって確認される、無知な中間管理職によって本質的に異なる環境で手続化され実行される、十分な資金を投じず適用方法も間違える、もともとのアイデアが退化していき見返りが小さくなる、もともとのアイデアが中傷されはじめる、終焉を迎え新しいものが発見される」
アジャイルと規律』 P18より

いまだとRailsがまさに「無知な中間管理職によって本質的に異なる環境で手続化され実行される」以降のステージにさしかかってるのでしょう。
私はまだ、自分のプロジェクトではRailsを採用したことがありません。Web+DBとはいえ、「本質的に異なる環境」が多く、Railsの強みが活かせないからです。
具体的には次のような環境が多く、手馴れたJavaSeasar2を良く使います。

  1. 業務ロジックが比較的複雑で、仕様理解のスピードが生産性に直結する
  2. 長期間のシステム保守が必要で、枯れた技術が望ましい
  3. それほど要求の変更は発生せず、それほど開発にスピード感が要求されない

特に2番目の理由が大きいです。技術の選定は開発サイドの役割ですが、それ故説明責任もあります。開発に要求されるスピードと、純粋にコードを書く意味においての生産性の高さが最優先にならない限りはそれをお客様に説明できません。(これが本来の「スーツ」の仕事でしょう)
というわけで、私の右手の銃の弾装にはSeasar2がまだ残ってるし、一方左手の銃の弾装には、まだ発射されていないRailsがあります。(必要であればMicrosoft製の弾だって用意しますよ)
弾丸としての手法はいろんな種類を沢山持ってればいいと思います。どんな狼男でも倒せる弾丸はありませんが、目の前に迫ってる狼男が倒せればそれは十分役に立つ弾丸です。