技術者の価値観

たぶん、技術者には、「この俺の仕事見てよ。どうよこの曲線の美しさ!」的価値観が先にあって、「あの国家的プロジェクト知ってるでしょ。実はあれに参加してたんだよ!」的価値観は後からついてくるのだと思います。
だから、実際に見て触ることが難しいシステムやソフトウェアだと、そのすごさを、「規模」とか「一般に対する認知度」で説明するしかなくて、技術的なすごさを表現できず面白くない。

べたに言ってしまえば、前者は技術的な価値で、後者はビジネス的な価値に近いのでしょうが、どちらの価値観を持ってようが、それ自体に「いい悪い」はないでしょう。実際のところほとんどの技術者はこの両方を併せ持っていて、そのバランスを自分でチェックし、悩み、成長していける。
技術的価値観オンリーで食っていけるのは一握りだし、ビジネス的価値観だけを増やせばキャリアを進められる、ってほど単純じゃぁない。だからこの仕事は難しくて面白いと思います。

自分の成果を公開したくない人は公開しなくてもいいし、公開したくなったときはそれがお客さまにとってもメリットとなるよう、いろいろな力を身につけておこう。