いざというときのJSP

以前私が保守を担当しているJava-Webシステムで、緊急でサーバーの状態を可視化する必要が発生しました。というと大げさなのですが、具体的にはServletContext中に保存した値(attribute)を一覧し、場合によってはそれらを個別に削除する運用支援ツールを用意する必要がありました。
稼働中のシステムのため、システムの停止や再起動はゆるされず、しかも迅速に対応する必要がありました。私はそのとき新幹線で福井に向かって移動しており、ノートPCのバッテリも限りがあります。
幸い、ノートPCでテストできる環境はありましたので、なかなか起動しないeclipseを待ちながら、作戦を組み立てます。成功するには、

  • 最速でコードが書けること
  • メールで送れるくらいサイズが小さいこと
  • 本番環境を止めずにインストールできること

これらを満たすにはJSPしかありません。しかもスクリプトレットゴリゴリで。
というわけで15分後には二つのJSPファイルが出来上がりました。私のノートで簡単に動作確認をし、走行中の新幹線からなんとかメールを送信します。気分はTGVに乗るミッションインポッシブルの悪役です。*1
現地で待つメンバーにJSPをインストールしてもらい、なんとか運用をリカバーすることができました。
初めからこのような仕組みを用意するのなら別の手段で考えていたと思いますが、緊急時にはJSPの手軽さ&なんでもありさ、は助かります。スクリプトレットは確かに汚いコードの元凶ではありますが、「最後の手段」が担保されているのは本当に助かります。

*1:元ネタわかる人いますか?