JUDE改めastah*、ファーストインプレッション

モデリングツールJUDEがastah*(アスター)に改名され、本日Version6.0としてリリースされました。早速Proエディションをダウンロードし、新機能中心に使ってみました。以下、気になったところだけコメント&レポート。

JUDEからの移行

ライセンスは問題なく移行できます。何も気にせずインストールすればOK。ファイルの拡張子が変更されましたが、.judeファイルとの関連付けも残せます。もちろんアイコンが変わったので、少しだけ違和感がありますが、すぐに慣れるでしょう。

新機能:要求テーブル

まず目を引いたのがこれ、要求テーブル。SysMLから持ってきた図で、直観的にはExcelに要求を書くように使うことができます。ただ、ちゃんとモデルとしてフル活用するにはSysMLがわかってないと駄目で、現時点では使いどころが難しいと感じます。
ちなみに、私の環境(Windows Vista)だと、要求テーブルの「テキスト」欄でF2キーを押してもフォーカスがテキストエリアに移りません。マウスクリックだと大丈夫なのですが。。環境依存のバクなのでしょうか。

新機能:マインドマップからPPT作成

マインドマップの図をPPTにエクスポートするのかた思ったら、マインドマップを箇条書きに落とす機能でした。マインドマップブレインストーミングし、その結果をPPTにまとめるような場合に便利かもしれません。



新機能:トレーサビリティマップ

要求と、テストケースやモデル(ユースケース・ERモデル・クラスなど)との依存関係をグラフィカルに表示することができます。マップの作成は、基本的には要求テーブルから作ります。(ちなみにテストケースは構造ツリー右クリックからしか作れないっぽい)
なかなか見栄え良く使えそうな感じなのですが、ホントのところはもう少し本気で使ってみないとわからないかも。

API

名前は変わってもAPIは変わっていませんでした。既存のアプリは、(おそらく)そのまま動きます。ただし、jarファイルは名前が変わってますので気をつけます。(例:jude-api.jar ⇒ astah-api.jar)
以前作ったFP計測アプリも動きました。(若干手直ししましたが、これはastah化する以前の仕様変更に伴うものです)

まとめ

新機能に関して、サイトやマニュアルにはあっさりと書いてあるので、もう少し利用するケースを明示してあげるとよいのかもしれないと感じました。SysMLに関しては(私もそうなのですが)詳しい人がそれほど多いとも思えませんから、ベストプラクティス的なまとめが欲しいと感じました。
しかし、astah*の世界はまだ始まったばかりです。これから先ユーザーの要望を取り込みながら、新しい使われ方が生まれてくるでしょう。期待しています!