失敗からのフィードバックを徹底しベロシティを100倍にした男

ソフトウェア開発とかScrumの話ではないんですけどね。。

ゴールデンウイークに、月桂冠大倉記念館に行ってきました。酒飲みでなくても知っているあの月桂冠です。

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中興の祖である大倉恒吉さんはとてつもない改善スピリッツをお持ちで、幼少より現場で仕事を体にしみこませつつ、どうしたら品質の良い酒が造れるかを一生かけて追求されていたそうです。結果、一代で事業規模(石高で表現されていたので生産量でしょうか)は100倍に。

失敗からのフィードバックをは「注意帳」というノートに事細かに記録し、失敗を成功につなげる仕組みを作っていたとのことで、スクラムマスターとして、とても共感できました

説明書きを読む限り、この注意帳は恒吉個人だけでなく、店舗全体で共有されていたと思われます。お店の売り子や職人みんなで集まって読み合わせなどしてたのかしらん、と想像が膨らみます。

実際には、恒吉さんは改善だけで規模100倍を達成したわけではなく、当時では画期的だったガラス瓶詰めのお酒を商品化したり、経理の効率化のために洋式簿記を導入したり、当時では超ハイカラな「月桂冠」を酒の名前にしてブランディングをしたりと、あらゆる方面でイノベーションを起こしていたわけです。

改善とかイノベーションという言葉を気軽に発しがちな仕事してる立場として、すごく刺激受けました。ここまでやらないと、成功はしないんだな、と。 

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大倉恒吉の失敗帳

ちなみに、月桂冠大倉記念館は伏見稲荷からもほど近く、近くには坂本龍馬で有名な寺田屋旅館があったりして、京都日帰り旅行にはちょうど良い場所でした。400円でお酒の試飲もできたり、おすすめです。