日経システムズ調査で「使いやすさ」1位

現場からの高い支持

日経システムズの6月号の特集で、「開発支援ツールの利用実態」と題して、EclipseやらVisualStudioやら、Officeやら、各種オープンソースやら、要求分析ツールから、テストツールから、全部ひっくるめた満足度調査がありました。ちなみに、1731人が最近1年間で使ったツールが対象で、回答者のプロフィールによると、「プロジェクトメンバー(41.4%)+プロジェクトリーダー(33.3%)」で約75%を占めていて、中規模開発Webアプリケーション開発に携わる人が最も割合が多いようで、要は「実際現場で働いてる人」によるランキングなのです。
そんな中、JUDEは以下の成績を収めています。

  • 満足度(総合評価):6位
  • インストールや初期設定のしやすさ:1位
  • 使えるようになるまでの期間の短さ:1位
  • ツールの使い勝手:4位
  • ツールの安定性:5位
  • サポート体制の充実度:6位

などなど。
総合の6位はもちろん、目を引くのは「しやすさ」「短さ」「使い勝手」など、まとめちゃうと「使いやすさ」に関する評価の高さであり、これはJUDEのオリジナルコンセプトがちゃんとユーザーに浸透し、評価されていることを示しています。

システム設計支援ツールとしてのJUDE

JUDEは、この特集では「分析/設計分野」としてエントリされています。他にエントリされたツールとしては、Visioや、Enterprise Architect、SI Object Browser ERなどが挙げられます。
最近ぼくは、プロジェクトが始まる前からJUDEを使いこなそうとして評価をしていますが、これは「システム設計支援ツールとしてのJUDE」というコンセプトを少々はみ出しての評価をしていることになります。JUDE APIや、UML以外の図の活用など、イロイロと突っ込みどころはあり、新機能や新コンセプトがこなれてくると、またユーザーからの評価は変わり、分析/設計分野からはみ出るでしょうし、それがJUDEらしいオープンな感じで好きです。

ぼくがJUDEをひいきにする理由

今回もそうですが、ぼくは結構JUDEに言及しています。でも(チェンジビジョンと永和システムマネジメントは関連会社ですが)業務として書いているわけではありません。何故応援したいかというと、そこに働く人達のJUDEやTRICHODEという製品を通じて世界にチャレンジする姿勢に共感しているからです。
実は個人的なエピソードがあります。
ぼくは数年前、平鍋さんや現JUDEの開発リーダーである岡村さんと「新規ビジネス検討プロジェクト」に携わっていました。まだJUDEが製品として世に出る前の話です。*1その過程で始まった企画系のプロジェクトでぼくはリーダーとして岡村さんと一緒に働いていました。岡村さんとはいろいろな苦労を共にして、それは今でもよい経験になっているのですが、最終的に岡村さんはJUDEを立ち上げるためにプロジェクトを離れ、今に至ります。
ぼくはその後SI現場リーダー&プロマネとしての夢やビジョンを描きつつありますが、今でも思うのです。「もしや、このぼくが新規ビジネスとして製品を世に問う仕事をしていたかもしれない」と。製品を売るビジネスは非常に難しく、チャレンジだらけです。だからこそ、当初のコンセプトどおりの評価を得て、夢をかなえつつある姿を見ると、自分のことのようにうれしくなるのです。

*1:当時の開発オリジナルメンバーの一人は、今はぼくと同じ部署で働いています。