2023年をふりかえる ~ アジャイル・生成AI・自治体支援・右腕力

岡島です。ご無沙汰しております。今年も色々ありましたね。

早速ですがやったことベースで2023年をふりかえっていきましょう。

Agile Studio ディレクターとしてアジャイルマーケティングを推進した

まずは本業の Agile Studio ディレクターとしてのお仕事です。おかげさまでファン(メルマガ登録者)とAgile Studio見学者が2000名を超えました。まだまだ通過点ではありますが、社員210名の会社として、その10倍の方とつながりができたことを少し誇りに思っております。

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7月のスクフェス大阪では、LLMによるデータ分析というアングルではありますが、実情をお話させていただきました。 また、12月の頭には、松江市にて、アジャイルマーケティングをカードゲームを使ってお伝えするセミナーも行い、大変好評を得ることができたのも嬉しい思いでです。

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他、Agile Studioのブログにも、Agile Studioにおけるマーケティングのパターンを公開していますので、よろしければどうぞ。

そうそう、カンファレンスもリアル開催が復活し始め、特にAgile Japan 2023では多くの方と直接お話できてハッピーでした。

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全社にアジリティを広めるための組織「アジプラ」を立ち上げた

もう一つ本業のトピックとしては、Agile Studio の運営で培ったノウハウを全社に広げるべく、8月に新たに「アジプラ」という組織を作りました。 esm.co.jpのサイトに平鍋さんにインタビューしてもらった記事があります。

Agile Studio での活動で掴んできたマーケティングや広報のノウハウを、全社に広げたいというのが直接的な動機です。アジャイル開発以外にも、永和には医療や組込み、社会課題解決(さきのこと)などの領域があるわけで、それをもっと知ってもらいたい、ということですね。

ただ、私たちアジプラは便利屋になりたいわけではないんですよ。事業部門に伴走し、一緒にマーケティングや広報について考えて活動する中で、Agile Studio で培ったアジリティの高い働き方(Ways of Working)を背中を見せながら伝えていきたい。ファンクションではなく、プラットフォームになりたいんですよね。アジプラとは、「アジリティプラットフォーム」の略なんです。

たった二人の小さい組織なのですが、部門横断で全社をもっとアジャイルにしていきます。このあたりの事情は、2024年1月26日に開催されるアジャイル経営カンファレンスにて、もう少し詳しくお話できるかと思います。

福井県高浜町でのDX伴走支援を発展継続

副業の福井県CDO補佐官としては、引き続き、主に高浜町を支援しています。やっていることとしては、1月に開催されたRSGT2023でお話させていただいたことの発展継続で、主にkintoneを使った業務改善に伴走しています。2年目となりメンバーも増え、メンバーの皆さんが徐々にスキルアップしているのが素晴らしいです。そして高浜町の海は夏も冬も本当に美しく、行くたびに好きになります。

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他、5月には自治体総合フェアに東京都さんと一緒に登壇させていただいたり、そのことが行政&情報システム誌に取り上げられたり、群馬でのKAGさん主催イベントである【地域DX×アジャイル化の未来を考える】「これからの地域DXとアジャイル化によるDX推進のあり方」に呼んでいただき久々に市谷さんと対談できたりと、こちらも充実しておりました。

福井県の女子高校生にPythonやデータ分析を教えて理系への関心を高めてもらう活動を始めた

そして、県関係ではもう一つ大きなトピックがあります。

福井県理工学部への女子の進学率は全国最下位レベルであり、その向上を目指す福井県主催の「ふくい Girls 未来のテックリーダー」プロジェクトに、永和システムマネジメントとして協力しています(上記「アジプラ」が社員を巻き込み部門横断で推進してます)。

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具体的には、8月から12月まで断続的に6回の講座を実施し、Pythonの基礎からはじめ、最終的にはGoogle Colaboを使って簡単なデータ分析ができるところまでやりました。特に8月は永和システムマネジメントの本社で実施し、Agile Studioの現場見学や先輩社員によるキャリアトークも大好評で嬉しい限りです(参加した生徒のアンケートの率直な回答が大変うれしく、苦労が報われる思いでした)。

他にも、お茶の水女子大の佐々木先生やWaffleの田中さんとのコラボレーションも学びが多かったです。ふくいGirlsについては書きたいことがたくさんありますので、また別に記事をまとめます。

生成AIを実務で使い始めた

技術的なトピックとしてはやはり生成AIでしょう。永和システムマネジメントの技術担当役員として生成AIガイドラインを作成し、ChatGPT利用補助制度も立ち上げました。KAGさんとの共同ウェビナーもとても多くの方に参加いただき印象的です。

私自身、様々な資料の作成に生成AIを利用しています。例えば、上で説明したマーケティングカードゲームのデザインや、ふくいGirlsの教材コンテンツ、自治体支援のためのコンテンツなどなど、数えられないくらいです。ちなみに、便利なツールがどんどんリリースされていますが、自身の学習のため、自作のGoogle Docsアドオンツールを愛用しています。他にも高浜町に対して生成AIに関連したアドバイスやプロトタイピングも実施しました。

右腕力を鍛えた

最後に、私のライフミッションを推進するためのキーワードとして「右腕力」を掲げます。50年以上生きてきてわかったことは、私自身は、自分で何かを作って生み出すというよりは、人に関わり、能力やモチベーションを引き出していくことが性に合っていて、いわば性格的に「右腕タイプ」なんだ、ということです。

このあたりについては、NewsPicksさんのインタビュー記事でもお話をさせていただきました。

newspicks.com

この記事を踏まえつつ、LTSさんの社内カンファレンスでは、「モダン右腕力」というキーワードで、AI時代に必要なスキルとマインドセットとして事例をたくさん使ってご紹介させていただきました。

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マーケティングにおけるAI活用や高浜町での支援にアジプラの話題など、ある意味まとめのような形になりました。この発表をきっかけにLTSのデータサイエンティストや地域創生担当の方とお話ができたり、その後のAgile Studioでのウェビナー共同開催などなど色々広がりができました。

2024年はさらに周りをハッピーにする

50を過ぎてから、自身のミッションを、「人の潜在能力を引き出して、世の中をもっと Happy にする」に定めています。 私の名前は「幸男」であり、親の「幸せになって欲しい」という願いを強く感じてきました。おかげさまで幸せな男になれたと思います。これからも、人を幸せにできる男になれるよう行動します。自治体DX支援やふくいGirls・アジプラもそうなんですが、右腕活動を通じて人の潜在能力を引き出し、その人をハッピーにすることができると信じています。

本年もありがとうございました。2024年も引き続き、よろしくお願いいたします。