MBD&MDDによる組込みシステム開発
弊社組込みグループでは、組込み開発をビジネスの柱にしようと日々奮闘中です。とはいえ、実績が少ない中で認知度を挙げ案件に結びつけるには、サイトを立ち上げたり名刺を頼ったりといった営業活動に加え、自分たちで学ぶことで技術力を身につけ、その技術がどのようにお客様の役に立つのかアピールする活動も必要です。
そのような問題意識を持ったメンバーが率先して始めた活動が、自分たちの知見を世に問う執筆であったり、自分たちの技術を競う「ETロボコン」への参加や運営協力です。実は他にもいろいろ活動中なのですが、今回はモデル駆動とその実践の場としてのロボコン活動について紹介させてください。
モデル駆動開発をロボコン活動で評価する
業務やWebなどICT系の開発では最近あまり話題に上がらなくなった感のあるモデル駆動開発ですが、品質を上流から作りこむことを重視する組込み開発において、その有効性は期待されています。私たちもその有効性を実際に体験・評価したいと思い、ETロボコンの活動を通じて実践をしています。
@IT MONOist-続・ソフトウェアのモデル駆動開発にチャレンジ!
詳しくは上記@ITモノイストの連載記事を読んでいただきたいのですが、ロボコンメンバーは、astah*でUMLモデルを書き、そこからコードを自動生成するツールを自作することでMDDを実現しています(ツールはダウンロードできます)。この仕組みは実際に私たちのロボコン活動で使われており、繰り返しチューニングが必要なロボットの実装において、「見通しがよい」「途中参加のメンバーでも理解しやすい」という好感触を得ております。
製品の量産開発でそのまま適用するには課題はあるでしょうが、基本的な考え方や手法を身につけるという意味では意義があると感じます。