Scrum Fest Osaka 2020 で何度も「うっ」となっていた話

つい先ごろまで、新型コロナの影響でオンライン開催となった Scrum Fest Osaka に参加していました。500名以上の参加者がDiscordとZoomで繋がった、おそらく史上類に見ない形のオンラインカンファレンスです。

登壇者として軽く「うっ」

私はもともと、同僚と一緒に登壇する予定でした。ここ1年で技術転換しアジャイルマインドを身に着けた彼にとって、自分の体験をコミュニティの場で話すことは初めてであり、とても楽しみにしていました。

それゆえ、オンラインへの切り替えに際しては、軽く「うっ」と思ったことを白状しておきます。やはり、リアルに登壇して、あの緊張感を伴う高揚感を味わって欲しかったし、(当時は)オンラインのノリもよくわからなかったし。

※(初日から参加された方にはすぐに伝わるかと思いますが)「うっ」は、初日の基調講演で永瀬さんが送り出したキーワードです。「うっ」と思ったことに取り組むことで成長を促す。コンフォートゾーンを抜け出すことが大事。内容といい、パッションといい、Zoomの背景で語るプレゼンスタイルといい、本当に素晴らしい講演でした。

トラックオーナーとして少し「うっ」

実はもう一つ「うっ」と思ったことがあります。例年通りの開催であれば、当日私と同僚で大阪に行って時間になったら登壇して話をすればよいのですが、今回は全く違いました。

Scrum Fest Osaka 2020は最初から始まっていて、登壇者は、ずっと関わり続けることができました。逆に言えば、自分たちの話す場所を自分たちで選んだり作っていく必要があるということ。これは面白いけど、結構な「うっ」ポイントです。

私も最初は別の縁があるコミュニティのトラックで登壇させてもらおうと相談したのですが、すでに埋まっているとのこと。どうしたもんかなぁ、と思っていたら、「福井トラックが生まれますね、きっと」との川口さんの一言が。

なるほど、ここはそういう世界なのね、と理解した瞬間でした。

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どうしたもんかと少し悩んだのですが、結局は福井ではなく「オブラブ」トラックを作ることを選びました。

古豪オブラブとして「うっ?」

オブラブオブジェクト倶楽部。今は正式名称がオブラブ)は、老舗の技術コミュニティで、オブジェクト指向アジャイルなどを中心テーマに、十数年以上活動しています。とはいえ、最後に大きなイベントが行われたのは2011年の7月で、表現が適切かどうかはわかりませんが、私は「古豪」という冠を付けたくなります。長く業界にいらっしゃる方は、オブラブと聞くと懐かしさが先に立ってしまうのではないでしょうか?

そんなオブラブに、少しだけ刺激を与えてみたくもあり、木下さんや天野さん、もちろん平鍋さんに持ち掛けて、今回オブラブトラックとして参戦することになったのです。みんな楽しんで乗ってくれましたが、もしかすると「うっ?」と思っていたのかしれません。

私たちの以外で3つあったセッションは、それぞれの持ち味が出て、私も素で楽しんでました(内容詳細はきっと本人達がブログに書いてくれるはず)。特に平鍋さんの話はオブラブやアジャイルの歴史も踏まえつつ、最近のリモートワークの状況まで盛り込まれており、一言一言に、チャットがとても活発に反応していたのが印象的です。

初参加スタッフの初めての「うっ」

もう一人、多分一番「うっ」とした人がいると考えています。二日目の最後、各トラックから3分で内容を振り返るコーナーがあったのですが、そこを任せた彼です。

オブラブトラックとして参加することを決めた後、社内からスタッフを募りました。そこで唯一手を挙げたのが彼で、オンラインイベントの運営について興味があるとのこと、多分今回は想像と違うぞー、と思いつつ、「やる気があるのはいいね!」とのことで、巻き込みました。

コミュニティイベントにはあまり参加したことがないとのことで、あのノリの中で、数百人とつながったZoomで、3分間とはいえ話をするのは、結構「うっ」だったんじゃないかな?(ありがとう、良いまとめでした)。

さらなる未知の「うっ」を求めて

 素晴らしい経験をもたらしてくれた運営スタッフの皆さん、オブラブトラックに来てくださった皆さん、他コミュニティの皆さん、ありがとうございました。今回はトラックオーナーかつ登壇者だったこともあり、ずっとオブラブから離れなかったのですが、これから他のトラックでの録画を見ることで、新しい刺激を受けたいと思います。

 オブラブスタッフの皆さんも、急な提案に乗ってくれてありがとうございます。次回もオンラインでの開催とのことです。さらなる「うっ」を求めて、再度参戦にチャレンジすることを宣言しておきます(笑)。

最後になりますが、私と同僚による発表スライドです。何度もの「うっ!」という思いを乗り越えて、アジャイルマインドが「降ってきた」エンジニアのストーリーです。発表の後も、彼にDiscordで質問してくださる方もいらっしゃいました。やっぱフィードバックもらえるの嬉しいですよね。

 そしてもう一つ嬉しいことが。彼が大きく成長するきっかけとなったお仕事で共創したお客様が、今回(お金を払って)参加してくださいました。これって本当に素晴らしいとです。聞くところによると、(移動を伴わない)オンラインだから参加できたとのことで、こんなところでもオンラインイベントのメリットが実感できました。 

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