部品を吟味する

運用中のシステムを保守してると、様々な事件が発生します。無事に計画通りに納品・稼動したシステムであっても、小さなトラブルは避けられません。運用してみないとわからないことはやっぱりあります。
典型的には、データ量の増加による性能の低下や機器の故障などが考えられますが、これらはシステムの要件としてある程度計画可能な事柄です。
しかし、意外と見落とされがちなのが外部調達部品を原因とする問題です。最近はオープンソースのプロダクトを使うことも多いですが、責任は採用した自分たちで取らなくてはいけません。
部品は吟味しましょう。つまり、早いうちからたくさんテスト・検証しましょう。なるべくリアルな状況で動かし、安定して動作し続ける確証を得ましょう。コミュニティを活用して、トラブル事例を掴んでおきましょう。売り物なら、サポート契約を活用すべし、です。
ハードやOSはともかく、初物の部品・技術を使う場合、プロジェクトの初期段階で必ず技術検証を行うはずです。しかしそのとき、やりたいことができる(機能面での検証)だけで終わらせては不十分です。やりたいことがずっと続けられること(運用まで想定した検証、つまり連続稼動やセキュリティなど)まで検証します。
運用が最上流」とはよく言ったものです。どんなシステムでも長いこと満足して使ってもらえなかったら意味がありませんから。